ポンパドール・パラソル:野望編

旅行記や建築の話を書くブログです。

スペインの古都トレドで街歩き&超カッコいい大聖堂をみる【スペイン・ポルトガル旅行記その3】

好評を頂いているスペイン旅行記シリーズです。前回はスペイン一美しい村であるところのフリヒリアナを紹介しました。

前回はフリヒリアナにいたはずなのに今回は都合によりグラナダから始まります。そもそもスペイン・ポルトガルツアーなのにポルトガルの話が全く出てこないという不可解な状況が続いており、この感じだとこの旅行記シリーズもいずれ破綻をきたすことが予想されます…予想されますが、少なくともトレドについて語らなければ死んでも死にきれないような感じがあり、ともかく今回はトレドについてご紹介したいと思います。
トレドは 『もし、1日しかスペインに居られないのなら、迷わずトレドへ行け』 と言われるくらい有名な観光地で、当然のように世界遺産に選ばれています。その昔、西ゴート王国の首都だったこともあり、途中イスラム勢力に支配された時期もありますが、スペインの古都としてたくさんの観光客が訪れるのです。
マドリードからのアクセスが良いので、日本でいうと鎌倉みたいな感じの場所だと思います(鎌倉は行ったことがないので想像です)。画家のエル・グレコも絶賛の街並は、大変美しいものでした。


グラナダ~マドリード~トレド

スペイン紀行もそろそろ終盤、超有名なアルハンブラ宮殿を後にしたブロガーは、やはり高速バスでマドリードへ向かいます。

スペインは地方に行けばいくほどバスが便利であり、今回の旅行ではALSAというバス会社をさんざん使い倒しました。しかし、グラナダ~マドリードは約400km。仙台~東京よりも厳しい感じ。しかも日本人は自分ひとり。孤独な旅がはじまります。右の写真は車窓からの風景。こんな感じの風景が、延々と続きます。これらの農場では、イベリコ豚を育てているのだと聞きました(数時間この想像で過ごしたので記憶が歪んでいる)。
 
途中休憩は一回のみで、不可解なショッピングセンターがあるサービスエリア的なものに下ろされました。運転手のひとは英語が出来ないのでいつまでにバスに乗ればいいのか分からず、途方にくれる。
休憩の間、多くの日本人を乗せたバスが…

新・決定版スペイン8日間…この手のツアーはあんまり利用したくないなどと通ぶってみたところで、バスの出発時刻は分からない。バスの周りをウロウロする休憩時間。それをチラチラ見てくる日本人ツアー客…どうせあなた方も、この後トレドに行くんでしょう…


卑屈な感じになりながらも、バスの周りをウロウロする作戦が功を奏し、素晴らしいタイミングでバスに乗ることが出来ました。さらに2~3時間バスに揺られて、いつか夢見たマドリードに到着。マドリードのバスターミナルからやや歩いて、アトーチャ駅へ。

マドリードのアトーチャ駅は「世界の素晴らしい駅30選(http://dailynewsagency.com/2012/05/12/best-train-stations-in-the-world-9co/)」的なものに選ばれたりするいい感じの駅で、何が素晴らしいかというと、駅の中に熱帯植物園がある点で素晴らしいのです。

ジャーン!


亀も飼われており大変のどかな感じなのですが、地球の歩き方情報によるとスリ多発地帯みたいなので気を引き締める。
流暢な雰囲気英語を駆使してチケットを楽勝で獲得します。マドリード~トレドは新幹線的なもの(AVANT)で片道12ユーロくらい。

これが中距離線AVANTで、前回の日記でも利用しました。

トレド駅に着きます。なんかもう駅の時点で雰囲気があり、期待は最高潮。
しかしこの日はそのままホテルへ直行。トレド・インペリアルホテルに宿泊。たぶん、一泊50ユーロくらい。

トレド街歩き

城壁内部は相当入り組んでいるものの、城壁から出なければ楽勝でホテルには戻れるので街歩きを楽しみたい人にピッタリです。*1

そびえたつ城壁。


そして門。

門の外には城下町的なものがあり、上から目線で見渡す街も、また絶景です。



観光客でにぎわうエリアもあれば、

怪しげな路地もある(でも治安は良さげだと思いました)



こういうゲート的なものが多く、見通しが悪いのでダンジョン的なワクワク感があります。パッと道が開けたところに穴場的な教会があったり絶景スポットがあったりして、散策が超面白い。


フリヒリアナでも思ったけど青春時代をこういう街で過ごしたとしたら、どんな感じの人間になるのだろう。。これはこれで閉塞感がありそうではあるけれども。
そういえば今写真を見返してて思い出しましたが、洗濯物が干してあるとか、そういう生活感はあんまりありませんでした。

魚屋・ペペ(一番生活感のある写真)
広場に面したカッフェーは大賑わいで、たいへん活気があります。

トレド大聖堂

トレド大聖堂は、セビーリャの大聖堂と並んでスペイン一の規模を誇る大聖堂で、ヨーロッパで三位くらいらしいです。セビーリャ大聖堂とどちらが大きいかは分からないが、大きいほうがヨーロッパ三位だという。

この圧倒的な存在感! セビーリャ大聖堂はわりとずんぐりしてる感じがありましたがこっちの外観は割とシャープでカッコいい。
大聖堂の正面にあるチケットオフィス的なところでチケットを購入。要らないのに、ホテルのキーを人質に取られオーディオガイド的なものを渡される。8ユーロ。



ジャーン!!
内部はリブ・ヴォールトの装飾が超・美しいゴシック様式の大聖堂です。(ヴォールトというのは天井のアーチの稜線のようなもので、下の写真:トレド大聖堂の回廊が分かりやすいと思います。ここにリブ的に装飾がついてるのがリブ・ヴォールトで中世の西洋建築やイスラム建築の様式を語るうえでヴォールトは結構重要なのです。)


ゴシックの教会の特徴は高さが強調されているという点にあり、高ければ高いほど宗教的な法悦に浸れるという感じなんだと思います。トレド大聖堂は典型的なゴシックのカテドラルにあるようなステンドグラスがたくさん入ってますみたいな派手さはないけど、内部の装飾が大変素晴らしいです。


エル・グレコの聖衣剥奪などの超有名宗教画が何点も所蔵されていたり、↑の写真のような超カッコいい彫刻(ナルシソ・トメ:トランスパレンテ)があったりと、美術的にも大変結構な感じです。各時代のアーティストがいろいろ手を加えているので、建設当初からの部分はあんまり残ってないみたいですが(たとえば上の写真の彫刻はバロック)、豪華絢爛なので見ていて飽きませんでした。

街歩きの続き

メシ的なものは、ホテルで教えてもらったレストランで食べます。

イベリコ豚を使用したミートボール的なもので、イベリコ豚を使っているというのは私の想像です。美味しくなくはない。


また、トレドは武具や刀剣の産地としても有名で、武器屋的なものが街の中にたくさんあり、さながらRPGの世界のような。


ここで装備していくかい?
→ はい
  いいえ


はがねのつるぎ を装備してご満悦のブロガー戦士。しかし、ビニール袋の醸し出す庶民臭…。きっと勇者にはなれない血筋の者だ・・・



実際には買ってない武器を装備させてもらっていい気分になりながら、銘菓であるマジパン(MAJIPAN)というのを買って食べる。
SANTO TOMEというお店が有名らしいですがその辺のカッフェーで。

砂糖・スポンジ・砂糖・スポンジ・砂糖。大変甘く、砂糖をそのまま食べてる感じ…

エル・グレコも愛したトレドの絶景スポット

トレドは宗教画家のエル・グレコが生まれ育った街としても有名で、行かなかったけどエル・グレコ先生の家も観光地として有名です。
そのエル・グレコ先生が愛したというトレドを一望できるスポットがあり、城壁の外まで行ってきました。

タイトルなしの場所
↑たぶん場所はこの辺。

ここでこの冒頭の写真が出てくるわけですが、大変美しい街並が一望にできます。
ぜひとも夜景を見たいので、川のせせらぎを聞きながら、ぼんやりと日が暮れるのを待ちます。

彼らは川が増水したらどうするのだろうか?

超・おだやかな時間…またヒースロー空港を経由して帰るの嫌だとか、おいしいイベリコ豚を食べたいとか、そんなことを考える。


日が暮れるのを待っていると、いろんな人がやってきて撮影をはじめ、撮影が終わると去っていく。この人たちはきっと、ブロガーに違いない。

徐々に日が沈み、ポツポツと街灯がつき始める。

ちょっとした小高い丘にのぼり撮影するツワモノも。この人たちはきっと、プロ・ブロガーに違いない。


そして日が沈み・・・

超きれいな夜景*2を眺める。香港の夜景も素晴らしかったけど、こっちの夜景も古都の趣があって大変結構でした。
この夜景を見ながら石田純一さんに口説かれたら断る自信がない…などと思った記憶がありますが記憶違いかもしれない。


ぼちぼち寒くなってきたので、徒歩でホテルへ。意外に遠くてちょっと疲れたけども。

城門は夜だとちょっと怖い感じでしたが、女性のひとり歩きも多く見たので割と安全なのかも。

おわり

トレド編は以上です。
マドリードからのアクセスもよく、たいへん美しい街並を堪能できるのでスペインに行ったらぜひとも行ってみてください。観光地的な楽しみ方もできるし、街歩き派の人も十分楽しめると思うので。
あと、今回紹介しなかったですがトレドにもアルカサル(アラビア系の宮殿のようなもの)があり、内部は撮影禁止でしたが大変荘厳で素晴らしかったですし、そのほかにも大小さまざまな教会があって、それぞれ貴重な美術品が見れたりするのでぜひ行ってみてください。


↑すごいデカいアルカサル。


次の日にはトレドからマドリードへと戻り、バラハス空港からヒースロー経由で帰国しました。
しかし、冒頭でも書いたようにまだまだスペイン・ポルトガル旅行記のネタは破綻しそうなぐらい豊富にありますので今後もご覧になってくださいね。


お土産用に買ったはずのものをホテルで食べるブロガー。

*1:散策にはoffmaps2という地図をあらかじめダウンロードしておくiphoneアプリを使用しました。確か、ローミングをオフにしてキャリアを自動にした上でGPSだけ使ってたような。するとボーダフォンスペイン?みたいなのに接続されますがGPS使ってる分には特に大きな請求にはならなかった

*2:露光時間が長くてちょっとあざといかも。。でも実際の印象はこのくらいが近い。