読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ポンパドール・パラソル:野望編

旅行記や建築の話を書くブログです。

あなたの街の隈研吾,わたしの街の隈研吾

建築 旅行記

はじめに

なんか最近,安藤忠雄関連のエントリーがフットー中よね…とか思っていて,これはこないだ安藤TDO氏が「世界一受けたい授業」とかいうテレビに出たりしたことをはじめ,最近わりとメディアへの露出が増えてきたこととかが影響しているんだろうけど,それに便乗して安藤TDOエントリを挙げるのは建築ブロガーとしてまっとうな感じだとは思う反面,このブログの主旨(知的・エレガンスな熱帯魚)に合わないような気がすごくするんですよね…でも建築エントリーってモテそうな気がして,やっぱりブログやるからにはモテたいし,ああぼくはどうしたらいいんだ!とか思いました.
ということでTDOではなくぼくが好きな建築家である隈研吾さんか藤森照信さんを紹介しようと思ったんですけど,以前すこし藤森さんについては分かったようなことを書いたりしたので
評論家の建築
今回は隈研吾さんの建築を紹介しようと思います.
この人の作品ってTDOほどムラがないような気がすることと,あと日本全国にバランスよく良作が配置されていることなどを考えると(たとえばTDOは東北とかにいい作品がない),このインターネット時代にブログで紹介するのになかなか適した建築家なんじゃないかと考えていて,そんなわけなので地域別に隈研吾作品を見ていきます.ほんとうに見るだけですけど.
あと,わかりやすく野球に例えると,TDOがイチローだとすると,隈研吾さんは城島くらいの知名度の建築家です.似ている人としては,湯けむりスナイパーの源さんが挙げられると思います.
f:id:matsukazuto:20081212030219j:image
や,あんまり似てないかな…

わたしの街の隈研吾(東北)

まずは「わたしの街」をかなり拡大して東北から.

登米伝統芸能伝承館 森舞台

f:id:matsukazuto:20090316021235j:image
f:id:matsukazuto:20090316021152j:image
f:id:matsukazuto:20090316021222j:image
これは宮城県の登米市にある能舞台を設計したもので,日本建築学会賞というとても名誉な賞を受賞した作品です.裏手にある森に開かれていて,とても開放的に能が楽しめる建物です.3枚目の写真にあるように,隈さんは障子越しの光のような,やわらかい演出的な光を使うのがすごくうまい人なので,鑑賞するときには夜に行ったらいい気がします.

北上川運河交流館 「水の洞窟」

f:id:matsukazuto:20090316021501j:image
f:id:matsukazuto:20090316021514j:image
f:id:matsukazuto:20090316021449j:image
これは宮城県の石巻市にある国交省の施設です.土手の稜線に隠れるように,川の流れと平行に配置されている博物館みたいな建物.

北上運河。オランダの技師がつくった運河なんだけども、ミュージアムをつくるという話。コンクリート護岸がもともとなかったから、これだけの幅で自然護岸がついてる川ってとても迫力がありますね。建築自身は一種の額縁みたいなものだと思っていて、額縁になってむこうの景色がよく見えればそれが一番いいんじゃないかって。

デザインの窓 第4回 隈研吾編
この辺,特に額縁っていうことばに隈さんの建築観が表れてて興味深いですね.この主張しすぎない,上品な感じがうちのダイアリにピッタリ!

川/フィルター

これは福島県にある蕎麦屋さん.
川/フィルター
行ってみたいのですが,写真撮ったりしたら迷惑だろうなぁ.

あなたの街の隈研吾(関東)

ここからはリンクにも頼りつつ,日本全国の隈研吾作品を紹介していきます.

那須芦野 石の美術館(栃木)

f:id:matsukazuto:20090316022529j:image
f:id:matsukazuto:20090316022525j:image
これは栃木県にある美術館で,石で造られたっていうと語弊がありそうだけどそんな感じの美術館です.これ,内部空間の暗闇に石と石との間から光が落ちてくる…みたいな場所があって,すごく良かったですよ.

那珂川町馬頭広重美術館(栃木)

同じく栃木県にある美術館です.
那珂川町馬頭広重美術館 - みんな夕焼けみてた、宇宙のはじっこで。
これ,リンク先のid:chanoajiさんの写真が素晴らしすぎて,ぜひとも行きたいのですが未だ実現しておりません…誰か連れてって…

東京農業大学 食と農の博物館

f:id:matsukazuto:20090316021958j:image
f:id:matsukazuto:20090316021934j:image
f:id:matsukazuto:20090316021946j:image
東京にある博物館です.確か,入場は無料だった気がします.
二枚目の写真が,たしか東京農業大学の学生が卒業作品みたいな感じで作った酒だったと記憶してますけど,こんな感じで整然と,なおかつ輝かしく展示してあると思わず拝んでしまいそうですよね….あと一枚目の写真にあるような,ルーバー使いも隈さんの建築の最近の特徴である気がします.

サントリー美術館

f:id:matsukazuto:20090316022417j:image
特に代表作というわけではないですけど,最近の作品のひとつとして.ミッドタウンにあります.

ONE表参道

f:id:matsukazuto:20090316022403j:image
表参道にあるブランドビルです.ここでもルーバーが使われています.

その他の街の隈研吾

陽の楽家(新潟県)

陽の楽家
この辺,解説が受け売りかつテキトーになっていくことをお許し下さい…新潟県にある集会施設です.写真は一見さびれた家みたいに見えますけど,外壁には和紙が貼り付けてあって,夜にはぼんやりした光が外に漏れるようです.

COCON烏丸(京都)

f:id:matsukazuto:20090316022033j:image
あんまりいい写真じゃないというかむしろ悪い部類に入る写真で申し訳ない…
京都にある複合商業施設かな.ふろしきみたいな模様が夜きれいにライトアップされる,はず.

LVMH大阪(大阪)

LVMH大阪 Life with D70
これは大阪にあるブランドビルで,透過度の高い石をガラスで挟んでこんな色合いを出しているらしい.リンク先の写真がすごくキレイなので,何を買うでもなく近くをウロウロしたりすると楽しいと思いますよ.

亀老山展望台(瀬戸内)

亀老山展望台
隈さんの代表作のひとつです.最初は塔のような,ある種のモニュメントとかランドマークみたいなものを依頼されたそうですが,隈さんと議論の末,埋設されたものとなったそうです.ここら辺の建築家の意識みたいなものって常に議論の的になりそうなもんですけど,出来たものはかなり良さそうですね.

檮原町地域交流施設(雲の上のレストラン、雲の上のホテル)(高知)

檮原町地域交流施設(雲の上のレストラン、雲の上のホテル) 建築図鑑
高知県にある公共施設です.94年の作品で,あんまり良く分からないのですが,雲の上のレストラン,雲の上のホテルと言われるとなんだか天にも昇るような気持ちになります.テキトー言いました.

海/フィルター(山口)

海/フィルター みんな夕焼けみてた、宇宙のはじっこで。
またchanoajiさんのとこで恐縮ですが,山口県の海岸にあるスペインレストランです.F.L.ライトをほうふつとさせる水平性とあたたかみのあるデザインですね.

安養寺木造阿弥陀如来坐像収蔵施設(山口)

安養寺木造阿弥陀如来坐像収蔵施設
ああ…これも夜にはライトアップされてきれいになるんだろうな…と思われる,阿弥陀如来坐像を入れる収蔵庫です.

長崎県美術館(長崎)

長崎県美術館 ALL-A
これも最近の代表作の部類に入るかもしれません.リンク先の写真はすごいきれいですよね….
ここでも縦ルーバーが多用されているんですが,ライトアップされたときにはその表情がいっそう輝きを増します.

以上です

だいたいこんな感じです.
個人的に好きな隈さんの建築を紹介出来て,建築ブロガーとしては冥利に尽きますね.
実は隈さんってむかし,ゼネコンに入ってたりコテコテのポストモダン建築をやってたりした方なんですけど,最近はすごくモテそうな建築をたくさんつくっているので,皆さんもガンガン訪れてモテたらいいんじゃないかと思います.

著書

自然な建築 (岩波新書)

自然な建築 (岩波新書)


負ける建築

負ける建築


新・建築入門―思想と歴史 (ちくま新書)

新・建築入門―思想と歴史 (ちくま新書)


新・都市論TOKYO (集英社新書 426B)

新・都市論TOKYO (集英社新書 426B)


著書も結構面白い方です.

広告を非表示にする