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ポンパドール・パラソル:野望編

旅行記や建築の話を書くブログです。

東京デッドクルージングを読みました

東京デッドクルージング このミス大賞シリーズ (『このミス』大賞シリーズ)

東京デッドクルージング このミス大賞シリーズ (『このミス』大賞シリーズ)


あまりの疾走感と面白さに,購入から10時間あまりで読破してしまいました.そのとき既に時計は朝の4時.そして今起きました.完全に遅刻だ.

内容紹介
デビュー作である第3回「このミステリーがすごい!大賞」受賞作の『果てしなき渇き』(宝島社文庫)は15万部突破のベストセラーに! 『はてなブログ』で更新中の『深町秋生の新人日記』も絶大な支持を受け、波に乗る著者の最新作は、近未来のデッド・シティ・東京を舞台に、ノーフューチャーで貧困にあえぐ下層社会の若き民兵たちが暴れまくる、ノン・ストップ犯罪アクション小説です。


実は波に乗る深町さんにアンテナ登録していただいて以来(何故だろう…でも光栄です!),「果てしなき渇き」「ヒステリック・サバイバー」とこっそり続けて読んでいて,いずれの作品でもこんな感じで物語に引き込まれ,一気に読んでしまいました.で,今回の東京デッドクルージングも同じだったわけですが,こちらは前2作以上の,卒倒しそうになるほどの面白さでした.
というのは,ぼくは普段から「廃墟と化した日本でCIAやなんかと諜報戦を繰り広げて,じぶんが大活躍する」などという妄想をしがちな人間なので,きっとこういう「廃墟と化した」「CIA」「諜報員」などといった単語にピクピク反応してしまう質だということが多分に影響しているのだと思います.でもそれを差し引いても,とても面白かったと思います.


たまに見かけるのでよく言われることなんだと思うんですが,深町さんは,「郊外」の描写がとても上手い小説家のひとりだと思います.今回もそれは健在で,

まるでデジャヴ。戦闘現場から一キロも離れていないというのに、またいまいましいほど平和な空間が広がっている。

バイパスに出ればつぶれたカー用品店やファミレスの残骸が、この国の凋落を象徴するかのようにずらっと並んでいた。売事務所、テナント募集の看板。それが日本中どこまでも途切れずに続く。

きっと,この「つぶれたカー用品店やファミレスの残骸」は,この後誰かに買い取られ,カー用品店やファミレスの面影を残したいびつな100円ショップなんかになるんだよなあ.あるいはブックオフとか,中古AV屋とか.売るものも中古なら建物も中古だったりする,そんな中途半端な貧しさは,結構多くの人が知っているものなんじゃないないかと思いました.


物語や内容に触れるのは出版されたばかりの本なのでやめておきたいのですが,続きを読むにほんの少しだけ感想をメモ程度に書いておきます.
とにかく深町秋生さんの東京デッドクルージングは面白いので,お盆で帰省して親族のクソつまんない話を聞く時間があったら,ジャスコとかヨーカドーとかのベンチに居座ってこれを読んでいたほうが,充実した夏休みになるのではないかと思いました.

伏線もうまく張られていました.最初の方のあの発言は,そういうことだったのか!とか.
とくに,エピローグが素晴らしいですよ….感動的でした.だって….

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